お菓子帖
焼き菓子
ガレット・ブルトンヌ
ほんのり塩がきいたサクサクの焼き菓子『ガレット・ブルトンヌ』。その名に”ブルターニュ地方”という意味の"ブルトンヌ(bretonnes)"がつくフランス ブルターニュ地方の伝統的なお菓子です。
ちなみに、"ガレット"はフランス語で”平たくて丸いお菓子”の総称。他にも”ブルターニュ地方のクレープ”の意味もあり、こちらはそば粉のクレープで有名となりましたね。
このガレット・ブルトンヌ、塩味はブルターニュ地方の有塩バターを使うのが本格的です。口の中に入れるとほどけるような口当たりの生地で、何個も食べたくなってしまいます。
【ガレット・ブルトンヌに合う紅茶】
・ルフナ(ミルクティーもお薦め)
ビスキュイ・ア・ラ・キュイエール
サクッと軽い焼き菓子のビスキュイ・ア・ラ・キュイエール。別立てで作るスポンジ生地のビスキュイを棒状に焼き上げたお菓子です。
焼く前に粉砂糖を振り、スポンジ生地から出る気泡で真珠のよな粒状にするペルレ(フランス語:パール)仕上げをしているのが特徴です。お菓子の上に真珠を作るなんて、なんとも素敵ですよね。
今回は、生地にアールグレーの紅茶の茶葉をすり潰して入れました。
なお、『キュイエール』はフランス語でスプーンという意味。まだ絞り出し袋がなかった時代、生地をスプーンですくって落とし、焼いていたことから、この名前になったそうです。
合わせる紅茶は、軽い仕上がりの焼き菓子なので、ダージリンやヌワラエリアなどのさっぱりした味わいのものに合います。
【ビスキュイ・ア・ラ・キュイエールに合う紅茶】
・ダージリン
・ヌワラエリア
フィナンシェ
金塊型で焼かれた香ばしい焼き菓子のフィナンシェ。パリの金融街にあるパティスリーで誕生したといわれています。
同じような焼き菓子のマドレーヌとの違いは形だけではありません。マドレーヌが全卵を使うのに対して、フィナンシェは卵白だけ。また、フィナンシェはアーモンドプードル、バターは焦がしバターを使うのも特徴です。
この香ばしさとマッチする紅茶はダージリンのセカンドフラッシュ。夏摘みの力強い香りと共に楽しめます。
【フィナンシェに合う紅茶】
・ダージリン セカンドフラッシュ
マドレーヌ
貝殻型がかわいらしいフランス・ロレーヌ地方の焼き菓子。
材料はバターケーキの基本となるような全卵、砂糖、薄力粉をメインとしたシンプルなもの。バニラやレモンなどで風味付けされることもあります。
マドレーヌのシンプルな素材の味を楽しめるよう、紅茶は渋みも香りもやわらかいものを合わせるのがよいでしょう。
【マドレーヌに合う紅茶】
・ダージリン オータムナル
・キャンディ
カヌレ「カヌレ・ド・ボルドー」
フランスのボルドーで生まれたカヌレ。正式名称「カヌレ・ド・ボルドー」です。
カスタードのような卵の味を楽しめるお菓子で、表面はカリッと香ばしく、中はしっとりとやわらか。
紅茶は、濃厚な卵の味とも香ばしさともバランスが取れるしっかりした種類のがお薦めです。
【カヌレに合う紅茶】
・ルフナ
・サバラガムワ